広島大学大学院理学研究科集中講義

 

授業の目標: 物性研究の手法としての光電子分光の原理を習得.光電子分光を通じて得られる強相関電子系の基本概念を学ぶ.

授業内容・計画: 光電子分光を用いた固体の電子構造の研究方法について講義する.とくに,強相関電子系の光電子スペクトルの解析方法に関する基本的なことがらと,物性研究への応用例について述べる.

 

1.光電子分光の基礎 資料

A. 一電子近似

 B. 測定原理

 C. 多電子系

 D. 自己エネルギー

2.f電子系 資料

 A. クラスター・モデル

B. アンダーソン・モデル

3.モット絶縁体 資料

 A. クラスター・モデル

4.強相関金属 資料

 A. フェルミ流体のスペクトル関数

 B. ケミカル・ポテンシャル

5.超伝導体 資料

A. 超伝導状態のスペクトル関数

 

レポート問題 期限:1月末日


参考書

藤森 「強相関物質の基礎原子,分子から固体へ」(内田老鶴圃,2005年)

藤森 「大学院物性物理2」伊達宗行監修(講談社サイエンティフィック,1996 年)p.321-337

藤森 「物性測定の進歩II」シリーズ物性物理の新展開第8巻,小林俊一編,II-3 章(丸善,1993 年)p.149-209

藤森 ,小谷章雄,難波孝夫編,物理学論文選集「強相関f 電子系の分光」(日本物理学会,2000

M. Imada, A. Fujimori, and Y. Tokura: Metal-Insulator Transitions, Review in Modern Physics 70, 1039 (1998)